体験学習
学校設立趣意書には「教科書だけで学んだ知識は、たくましく豊かに生きる力になりません。豊かな生活体験を持った地域の人々との交流、一次、二次産業などの労働体験と結びつけ、人間となるための本物の学習を行います」と書いてあります。本校では、教室での学びと同時に、そのことを裏付けるために体験学習を大切にしています。体験学習は、教室では得られない多くのものを提供してくれます。体験先での人とのふれあい、風景、水や土や風の香り、五感を通して直接触れることでの学びを通し、自分の進路や、やり甲斐を探すのもこの体験からです。
<労働体験>

本校は普通科の学校ですが、「命の大切さ」「自然環境の大切さ」を、体験を通して学ぶことを目的に「労働体験」の授業が必須科目となっていて、1年次に2単位を取得します。主に、農業体験で農薬を使わないで取り組む「田植え」「稲刈り」の米作から、野菜作り、茶摘み、地元に伝わる無形文化財「乗本万灯」に使われる麦作を保存会の方と一緒に作ったり、冬は間伐(日本の林業の衰退は著しく、今は間伐がされなく山が荒れています。そのことにより環境問題にも影響しています)を行ったりします。秋には1年生を対象に「収穫祭」を行い、自分たちで作った米や野菜で料理をして秋の味覚を感じ、地元の方などを招き、自然の実りに感謝する一日を過ごします。
<仕事体験>
以前は、1・2年生が年1回、3年生は年2回、1週間(実質は5日間)「仕事体験週間」を設け、一斉に地域の企業や、商店、幼稚園・保育園などにお願いをし、仕事体験を実施していました。体験先は様々で、ケーキ屋、理容・美容室、動物病院、ペットショップ、花屋、スーパー、豆腐屋、自動車修理工場、木材屋、印刷屋、新聞社、本屋、図書館、助産所、老人ホームなど、生徒の要望に沿って体験します。学校の授業とは、また違った学びで、生徒は生きいきと体験します。中には、厳しい注意を受けるときもあるようですが、それにもめげず、次の日も朝早く起きて出かけていきます。普段の学校の授業では見られない姿があります。体験を通して、進路を確かなものにしていく生徒も多く出ます。
<一日教科の日>

本校では、「一日教科の日」という授業があります。机上の学習では学べない、体験でしか学べないものがあるという位置づけで実施しています。理科は、1年次に地域の地理を実際に見学に行ったり、博物館見学を行ったりしています。3年次は、美術で美術館へ出かけ鑑賞したり、箱根の「彫刻の森」美術館へ出かけ鑑賞したりしています。普段授業に参加しない生徒も、この日ばかりは朝早くから起きて嬉々として出かけていきます。
<フィールドワーク>

学校の周りは自然がいっぱいあり、動植物の宝庫であります。その自然の中、理科の授業でもフィールドワークが多くあります。地域の洞窟へ探検に出かけたり、山菜を採取に行ったり、時にはきのこが出る頃に色んな種類のきのこを採取し、食べれるきのこ、食べれないきのこの見分け方とか調理の方法も同時に学びます。また、日本でも有名な「ブッポウ僧」(コノハズク)が生息している鳳来寺山に出かけ、調査活動も行っています。
総合学習「野生生物と地球環境」では、長期の休みなどを利用して、日本の世界遺産の地へ出かけ自然の素晴らしさと偉大さを知ろうと、これまで北海道の知床半島、屋久島へ出かけています。日数が限られていてかなりのハードスケジュールではありますが、参加した生徒は大いに感動して帰ってきます。